渡辺 勉 [ WATANABE Tsutomu ]
大学院所属研究科 言語教育研究科 英語教育学専攻 職名 教授
担当科目




学 歴
年月 学歴 学位
論文
1981年3月東京外国語大学 外国語学部 英米語学科 卒業 文学士 
 
1981年4月東京外国語大学大学院 外国語学研究科 修士課程 入学 
 
1982年8月米国インディアナ大学 言語学科 修士課程 入学 (ロータリー財団奨学生) 
 
1984年5月帰国 
 
1985年12月米国インディアナ大学 言語学科 修士課程 修了 一般言語学修士(MA in general linguistics) 
 
1987年3月東京外国語大学大学院 外国語学研究科 修士課程 修了 文学修士 
 

職 歴
年月 職歴
1981年4月巣鴨高等学校 非常勤講師 (~1982年3月)
1984年4月巣鴨高等学校 非常勤講師(~1988年3月)
1987年4月中央学院大学 非常勤講師(~1988年3月)
1987年4月東横学園女子短期大学 非常勤講師(~1993年3月)
1988年4月拓殖大学 外国語学部 専任講師
1991年4月東京外国語大学(外国語学部)非常勤講師(~2000年3月)
1991年4月慶應義塾大学(商学部)非常勤講師(~2000年3月)
1992年4月拓殖大学 外国語学部 助教授
1997年4月拓殖大学 商学部 助教授
2000年4月ロンドン大学(UCL)訪問研究員(~2001年3月)
2001年9月慶應義塾大学(商学部)非常勤講師(~2023年3月)
2002年4月拓殖大学 商学部 教授
2018年4月拓殖大学 外国語学部 教授

研究業績
研究分野活動
 私の研究分野を包括すると1990年代以降の枠組みでは、認知言語学となります。細目は、英語音声学、英語意味論、英語語形成論です。具体的には、婉曲語法、品詞転換、結合価、能格動詞、複合語のアクセント・強勢、アクセントのレベル、などを分析対象として来ました。研究の成果は論文として発表してありますが、英語辞書の執筆の際に生かされたものもあります。
研究課題
 私のこれまでの研究姿勢は、抽象的なモデルの構築を目標として来ませんでした。しかし、Langackerに代表される認知言語学の枠組みで意味に関する問題を再検討する必要があります。婉曲語法は、古典的カテゴリー論ではなく、プロトタイプ論での見直しが必要です。品詞転換はprofile(認知的際だち)の数が変わる現象と言えるでしょう。結合価の問題は、ひとつの文の中で何を際だたせてfigure(図)とし、何をground(背景)とするかという問題に関わると思われます。
 英語のアクセントの問題は、研究者の間で共通の話が成り立つように記述の枠組みを検討中です。
 長期的には、意味論も音声学も包含して、ロンドン大学のHudsonが提唱しているような知のネットワーク(network)構築の一部分に貢献したいと考えています。
研究助成等
年月 区分 課題番号・名称・題目・機関名等
1996年学内語学研究所助成金(A)「学習用辞書における語法文法情報」
2007年4月学内言語文化研究所 個人研究 「コーパス利用による文法研究と音声研究の融合」
2009年4月学内言語文化研究所 個人研究 「英語における音声教育と文法教育の融合の試み:学習者コーパスの構築を目指して」
2011年4月学内言語文化研究所 個人研究 「英語の補文構造の意味を分析するためのコーパスの構築に向けて」
2013年4月学内言語文化研究所 個人研究「文法研究と音声研究の融合:英語の付加疑問文の音調を例として」
2014年6月学内人文科学研究所 個人研究 「イギリス英語に特徴的な語法をイギリスの科学雑誌と大衆新聞で調査する」
2015年4月学内言語文化研究所 個人研究 「文法研究と音声研究の融合: 文末が上昇音調で終わる英文に関する調査」
2016年4月学内人文科学研究所 個人研究「イギリス英語に特徴的な語法をイギリスの科学雑誌、大衆新聞、ラジオ放送で調査する」
2017年4月学内言語文化研究所 個人研究「文法研究と音声研究の融合:英語の付加疑問文の用法を社会言語学的に分析する」
2018年4月学内人文科学研究所 個人研究「イギリス英語に特徴的な表現・語法をイギリスの科学雑誌、大衆新聞で調査する」
2019年4月学内言語文化研究所 個人研究「文法研究と音声研究の融合:英語の付加疑問文の用法を語用論的に分析する」
資格・特許等
年月 名称
2000年7月国際音声学協会 Certificate of Proficiency in the Phonetics of English (2級)取得

著書・学術論文等
種類 発行又は発表の年月 著書、学術論文、作品等の名称 発行又は発表雑誌等又は発表学会等の名称 該当頁
概要
著書(共著)1990年11月『ライトハウス英和辞典』第2版研究社 
 
著書(共著)1995年11月『カレッジライトハウス英和辞典』初版研究社 
 
著書(共著)1999年4月『リーダーズ英和辞典』第2版研究社 
 
著書(共著)2000年4月 『リーダーズ英和中辞典』研究社 
 
著書(共著)2002年8月『英語の辞書の比較と分析』第5集Longman Dictionary of Contemporary English" (New Edition)の分析"研究社277-311
 
著書(共著)2003年4月『新英和中辞典』第7版研究社 
 
著書(共著)2004年6月『英語音声学活用辞典』日本英語音声学会217-218, 223-224
 
著書(共著)2005年11月『英語音声学辞典』 成美堂242-244, 253-255
 
著書(共著)2009年4月『英語のイントネーション』研究社138-209
 
著書(共著)2013年3月Kyoto Working Papers in English and General Linguistics Volume 2開拓社 
 
学術論文(単著)1985年1月On the Categorial Status Of ‘Imperative'Random vol.10東京外国語大学 大学院 英語英文学研究会1~30
 
学術論文(単著)1985年3月A Report On Causative Constructions In Kihunde『言語・文化研究』vol.3東京外国語大学 大学院 言語文化研究会17~39
 
学術論文(単著)1987年3月A Note On Deciding the Direction Of Conversion『言語・文化研究』vol.5東京外国語大学 大学院 言語文化研究会25~36
 
学術論文(単著)1991年9月An Analysis Of Denominal Verbs In English『語学研究』第66号 拓殖大学 語学研究所21~40
 
学術論文(単著)1994年3月Ergative Verbs In English--An Application Of a Linguistic Theory To EFL Dictionaries『語学研究』第75号 拓殖大学 語学研究所67~85
 
学術論文(単著)1995年9月On Verbs with ‘Dual Transitivity' In English『東信行教授還暦記念論文集』 研究社214~231
 
学術論文(単著)1999年12月A Study of How To Describe Compound Stress In English『語学研究』第92号 拓殖大学 言語文化研究所111~133
 
学術論文(単著)2001年12月How Many Levels Of Stress do we Need To Describe English?『語学研究』第98号 拓殖大学 言語文化研究所31~76
 
学術論文(単著)2002年11月Check your Pronunciation: A Comprehensive Diagnosis with a Transcription of 250 words『英語音声学』第5号 日本英語音声学会201-220
 
学術論文(単著)2004年4月『翻訳指導への言語理論の応用--依存文法からの提案』拓殖大学 異文化間コミュニケション研究会89-128
 
学術論文(単著)2004年12月On Teaching Levels of Stress or Accent in English『拓殖大学 語学研究』 第107号 拓殖大学 言語文化研究所1~43
 
学術論文(単著)2006年10月On Describing Degrees of Prominence in English『人文・自然・人間科学研究』 第16号 拓殖大学人文科学研究所1-12
 
学術論文(単著)2009年3月On the Sentence Patterns in English: the case of advise and force『拓殖大学 語学研究』 第120号81-128
 
学術論文(単著)2009年3月語、句、文におけるプロミネンス記述の英語教育への応用『英語音声学』第13号 日本英語音声学会251-264
 
学術論文(単著)2010年12月A Preliminary Manual for Teaching English Intonation: A Four-Step Approach『拓殖大学 語学研究』 第123号59-98
 
学術論文(単著)2013年3月The Syntax of Advise and ForceKyoto Working Papers in English and General Linguistics Volume 2pp. 91-107
 
学術論文(単著)2013年3月The Syntax of Advise and Force(抄録)『拓殖大学 語学研究』 第128号pp.163-167
 
学術論文(単著)2013年12月「英語の付加疑問文の音調について (1): 文献が示す規範『英語音声学』第18号 日本英語音声学会pp.289-299
 
学術論文(単著)2013年12月「英語の付加疑問文の音調について (2): 予備音声調査『英語音声学』第18号 日本英語音声学会pp.301-312
 
学術論文(単著)2014年12月On Describing Tag Questions in English『拓殖大学 語学研究』第131号pp.1-32
 
学術論文(単著)2016年3月辞書で十分に記述されていない英語の語法についてーwhat one has to say"を例として"『人文・自然・人間科学研究』第35号拓殖大学人文科学研究所pp.36-64
 
学術論文(単著)2017年3月A Preliminary Phonetic Study of Tag Questions in English『拓殖大学 語学研究』第136号pp.127-175
 
学術論文(単著)2018年3月日本の学習文法で使われる5文型について(上)『人文・自然・人間科学研究』第39号拓殖大学人文科学研究所pp.43-59
 
学術論文(単著)2018年10月日本の学習文法で使われる5文型について(下)『人文・自然・人間科学研究 第40号』pp. 125-146
 
学術論文(単著)2019年3月Toward a Description of Tag Questions in Discourse『拓殖大学 語学研究』第140号pp.147-192
 
学術論文(単著)2020年3月英語の未来表現について:学習文法における記述を中心に『人文・自然・人間科学研究 第43号』pp.23-48
 
学術論文(単著)2021年3月Problems in Describing Tag Questions in English: their Syntax, Phonetics and Semantics『拓殖大学 語学研究』第144号pp.185-239
 
学術論文(単著)2022年3月英語の自動詞と他動詞の区別についてーto screenを出発点として『人文・自然・人間科学研究』 第47号pp.95-125
 
学術論文(単著)2023年3月『英語の句動詞の記述法について』『拓殖大学 語学研究』第148号pp.223-263
 
学術論文(共著)1990年6月Longman Dictionary Of English(新版)の分析(2)Lexicon vol.19岩崎研究会111~144
 
その他(単著)1998年7月Is Compound Stress  Predictable?--To Help EFL Learners日本英語音声学会 第3回全国大会での口頭発表 
 
その他(単著)2001年12月 Phonetic Transcription as a tool to learn English Phonetics: an experience from using Maidment (2000)日本英語音声学会 第10回中部支部大会での口頭発表 
 
その他(単著)2005年2月英語の強勢の段階について日本英語音声学会中部支部第13回支部大会での口頭発表 
 
その他(単著)2005年11月On Describing Degrees of Prominence in English日本英語音声学会第10回全国大会での口頭発表 
 
その他(単著)2008年3月Advise とForceの文型について:学校文法から言語理論への橋渡しの試み Kobe Linguistic Circle in Kyoto (龍谷大学)での口頭発表 
 
その他(単著)2009年3月ロンドン大学の音声学を使って英語音声を教える:Wells の English Intonation を中心に平成20年度京都府立大学地域貢献型特別研究「現代英語の英語学的記述と分析」公開Workshopでの口頭発表 
 
その他(単著)2010年2月Three phonetic goals in teaching English as a foreign language第1回 国際言語教育シンポジウム<対話能力育成のための言語教育>での口頭発表 
 
その他(単著)2010年5月学校文法の再評価 いわゆる第5文型を例にして大阪言語研究会 第167回例会での招聘講演 
 
その他(単著)2011年3月文型分析の問題点:adviseとforceの語法を中心にKobe Linguistic Circle in Kyoto (龍谷大学)での口頭発表 
 
その他(単著)2011年9月SVOCとは何か:adviseを出発点として日本英語教育史学会第27回全国大会(県立広島大学)での口頭発表 
 
その他(単著)2011年11月Three reasons why the teaching of rhythm and intonation is shunned in the teaching of English日本英語音声学会第16回全国大会 
 
その他(単著)2012年4月To 不定詞補文を取る動詞の分類:advise と forceを例にしてKyoto Working Papers in English and General Linguistics 2号研究会での口頭発表 
 
その他(単著)2013年3月英語の付加疑問文の音調について日本英語音声学会第20回中部支部大会での口頭発表 
 
その他(単著)2013年6月英語の付加疑問文の諸相日本英語音声学会全国大会での口頭発表 予稿集 pp. 63-67
 
その他(単著)2013年8月「英語の音声と意味の関係:付加疑問文を出発点として」英語語法文法学会開催「英語語法文法セミナー」 
 
その他(単著)2017年3月英語付加疑問文の主節の音調と付加部の音調について part 1日本英語音声学会第25回中部支部記念大会・名古屋 pp.14-16
 
その他(単著)2017年6月英語付加疑問文の主節の音調と付加部の音調について part 2日本英語音声学会第26回 東北・北海道支部大会(中部支部共催)pp.21-23
 

学外活動業績
本学以外の機関(公的機関・民間団体等)を通しての活動
   
学会・学術団体等の活動
期間 区分 学会・団体名、役職名等
1981年~  学術団体等岩崎研究会 会員
1988年~  学術団体等日本英文学会 会員
1990年~  学術団体等日本英語学会 会員
1994年~  学術団体等語法文法学会 会員
1996年~  学術団体等英語発音・表記学会 会員
1996年~  学術団体等アメリカ言語学会(LSA) 会員
2000年~  学術団体等イギリス言語学会(LAGB) 会員
2002年~2019年3月学術団体等日本英語音声学会 評議委員
2006年~  学術団体等日本音声学会 委員
   その他 
2009年4月~  学術団体等日本英語教育史学会 会員
2018年10月~  学術団体等日本実践英語音声学会 理事

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