研究分野活動 |
「3DCGの表現の可能性を探る研究」と「ヒューマンコンピュータインタラクション」の2つの軸で研究を進めている.人の概念モデルや会社の理念など文字からの理解を越えた理解を支援するCG法,あるいは,インフォームドコンセントを得るために患者に適した説明がカスタマイズできる手法,高齢者・障害者の健康維持のためのインタラクティブゲームに関する研究.
また,開発したツールを使用しているときのユーザーの反応をデータ取得して評価できる手法やツールにフィードバックできるような仕組みについて研究を進めている.人形BIPED(Emotional Action Morpher)をコントロールして新たなアニメーションを作り,このツールと曖昧な人の心の反応を数値化できる概念モデル可視化ツールを応用して,人の動きをインタラクティブに変化させることなど. |
研究課題 |
人の心理量を測るためのツールは,手で持って触る感触・重さ・形・大きさ等の要素を用いて作られている.これは,心理量を数値化するためである.しかし,このようなツールは,物理的制限で限られた表現しかできないが,コンピュータグラフィックスでは,ハードウェアとソフトウェアの発達により自由な表現が可能である.
アナログツールで直接数値化するのが困難であると考える「怒り」に着目した.仮想現実(VR)の中のCGで具現化した物理特性を持つモデルを「凹ませる」「殴る」「壊す」などのアクションと対象モデルの変化から,「怒り」を測るためにはどのようなデザイン要素が関係しているのかを明らかにすることを目的とし,そのためにVR上での実験道具(対象モデル)の具現と実験中に起こるあらゆるデータを記録するツールを開発進めている. |
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