木原 幸一郎 [ KIHARA Koichiro ]
大学院所属研究科 工学研究科 機械・電子システム工学専攻 職名 教授
担当科目



学内役職・課外活動担当クラブ等
大学院工学研究科機械・電子システム工学専攻主任、産学連携研究センター長

自己紹介・学生へのメッセージ
 学生時代は多くの時間と資格が得られる数少ない時です。たくさんのことに挑戦し、経験をつみましょう。その経験がいろいろなところで役に立つと思います。


学 歴
年月 学歴 学位
論文
1993年3月拓殖大学 工学部 機械システム工学科 卒業学士(工学)
 
1993年4月拓殖大学大学院 工学研究科 博士前期課程 機械システム工学専攻 入学 
 
1995年3月拓殖大学大学院 工学研究科 博士前期課程 機械システム工学専攻 修了修士(工学)
 
1995年4月拓殖大学大学院 工学研究科 博士後期課程 機械システム工学専攻 入学 
 
1998年3月拓殖大学大学院 工学研究科 博士後期課程 機械システム工学専攻 修了博士(工学)
 

職 歴
年月 職歴
1998年4月拓殖大学 工学部 助手
2003年4月拓殖大学 工学部 専任講師
2007年4月拓殖大学 工学部 助教
2008年4月拓殖大学 工学部 准教授
2016年4月拓殖大学 工学部 教授

研究業績
研究分野活動
研究分野:「接着強度の評価方法に関する研究」
 現在、環境問題などを考慮すれば、様々な面から省エネルギー化に取り組む必要がある。自動車やエレベータなど、移動型の構造物に対して省エネルギー化を進めるには、軽量化が重要であり、取り外しを必要としない接合部については、ボルトやリベットの代わりに接着剤を用いることが構造物を軽量化する一つの方法である。しかし、接着接合法については、接着剤の強度が被着体に対して低強度でありかつ不明確であること、被着体と接着剤に相性があること、接着接合部の形状が複雑で接合部に生じる応力を単純計算できないことなど、多くの問題があり、簡単に接合法の置き換えができるわけではない。これらの問題を解決し、接着接合法を用いた接合部についても強度設計が可能となるよう、研究を行っている。
研究課題
 接着接合法は多くの問題をひとまとめにして考慮、検討されることが多い。問題点を分離し、個々に解決法を導けば、接着接合法を用いた接合部を容易に強度設計できるようになると考えられる。有限要素法の発展により複雑な形状の構造物が設計できるようになり、接着剤自体の改良により個々の被着体に適した接着剤が供給されるようになった現在、強度設計の基準となる値を導き出せれば、強度設計が容易になり、接着接合法が多く用いられ、省エネルギー化が進む可能性がある。強度設計の基準値としては接着剤自身の強度がある。そこで、接着剤の強度評価方法について研究を行っている。接着剤、被着体の組み合わせは無数に存在するため、接着剤メーカが測定、提示するだけでは不十分であり、ユーザが直接測定できるよう簡便な方法を提示する必要がある。
研究助成等
年月 区分 課題番号・名称・題目・機関名等
1998年学内「二軸負荷下の十字形接着継手の変形と強度」 理工学総合研究所研究助成 個人研究A
2000年学内「正方形接着面をもつ十字型接着継手の変形と強度」 理工学総合研究所研究助成 個人研究A
資格・特許等
年月 名称
   

著書・学術論文等
種類 発行又は発表の年月 著書、学術論文、作品等の名称 発行又は発表雑誌等又は発表学会等の名称 該当頁
概要
著書(共著)2008年6月最新 機械機器要素技術NGTコーポレーション第2章1.5節
 
学術論文(共著)1995年2月オーステンパ球状黒鉛鋳鉄の塑性変形挙動に及ぼすひずみ速度の影響日本機械学会論文集 61巻582号 A編346-352
 
学術論文(共著)1996年6月衝撃負荷を受ける接着継手の破壊強度とその試験法日本接着学会誌 第32巻 6号211-220
 
学術論文(共著)1997年8月衝撃負荷を受ける重ね合せ接着継手の被着体を伝播する応力波日本接着学会誌 第33巻 8号306-313
 
学術論文(共著)1998年10月衝撃負荷を受ける二重重ね合せ型接着接合体のき裂進展挙動の測定日本接着学会誌 第34巻10号375-382
 
学術論文(共著)2000年10月十字形接着継手を用いたせん断強度の評価法日本接着学会誌 第36巻10号397-403
 
学術論文(共著)2001年9月円筒突合せ継手を用いた接着剤の衝撃強度評価日本接着学会誌 第37巻 9号339-345
 
学術論文(共著)2002年9月矩形接着面を有する十字形接着継手による接着剤のせん断強度評価方法日本接着学会誌 第38巻 9号321-328
 
学術論文(共著)2003年 A study and evaluation of the shear strength of adhesive layers subjected to impact loadsInternational Journal of Adhesion & Adhesives 23253-259
 
学術論文(共著)2003年4月5052アルミニウム合金の表面凹凸が光沢度に及ぼす影響軽金属 第53巻 第4号163-168
 
学術論文(共著)2003年4月ロジカルフローグラフ法に基づく授業設計と改善日本教育工学会論文誌 Vol. 27 No.4387-395
 
学術論文(共著)2004年2月アルミニウム合金の表面色によるテクスチャ評価方法軽金属 第54巻 第2号45-50
 
学術論文(共著)2004年4月Evaluation Method of Surface Texture by Surface Roughness based on Geometrical Product Specifications (GPS)Materials Transactions, Vol. 45 No. 41019-1026
 
学術論文(共著)2004年4月Experimental Relationships between Surface Roughness, Glossiness and Color of Chromatic Colored MetalsMaterials Transactions, Vol. 45 No. 41027-1032
 
学術論文(共著)2005年1月5052アルミニウム合金の光沢度および表面色に及ぼす凹凸形状の影響軽金属 第55巻 第1号15-19
 
学術論文(共著)2005年10月Effect of Topography on Glossiness and Surface Color for a 5052 Alminum AlloyMaterials Transactions, Vol. 46 No. 102197-2203
 
学術論文(共著)2005年10月アルミニウム合金製の被着体を用いたアクリル系接着剤の低温下における衝撃強度評価軽金属 第55巻 第10号473-478
 
学術論文(共著)2005年12月純チタンおよびTiNコーティング面の光沢度と表面色に及ぼす表面粗さの影響軽金属 第55巻 第12号668-672
 
学術論文(共著)2007年1月アルミニウム合金製の被着体を用いたアクリル系接着剤強度の温度および負荷速度依存性の評価 軽金属 第57巻 第1号6-11
 
学術論文(共著)2008年7月円筒突合せ接着継手を用いたアクリル系接着剤の高温下における衝撃引張強度 日本接着学会誌 第44巻 第7号239-244
 
学術論文(共著)2009年6月Cu-Zn系およびCu-Sn系合金のショットブラスト加工面における光沢度と表面色に及ぼす表面粗さの影響日本金属学会誌 第37巻 第6号439-445
 
学術論文(共著)2010年12月高温下において衝撃負荷を受ける接着接合体の引張強度日本接着学会誌 第46巻 第12号457-465
 
学術論文(共著)2013年1月円筒突合せ接着継手を用いたアクリル系接着剤の繰り返し衝撃負荷に対する引張強度日本接着学会誌 第49巻 第1号11-16
 
学術論文(共著)2013年6月三次元表面性状パラメータを用いた接着継手の強度評価日本接着学会誌 第49巻 第6号197-203
 
学術論文(共著)2013年10月アルミニウム合金A2017及びステンレス鋼SUS304の曲げ剛性値が単純重ね合せ継手の接着強度に与える影響日本接着学会誌 第49巻 第10号357-362
 
学術論文(共著)2014年4月単純重ね合せ接着継手を用いた接着剤のせん断強度評価日本接着学会誌 第50巻 第4号107-114
 
学術論文(共著)2014年7月Effects of adhesive curing temperature and time on the strength of adhesively bonded joint16th ICEM, Conference Handbook,Cambridge, UK36
 
学術論文(共著)2016年1月銅及び銅合金の色とテクスチャ評価銅と銅合金1-5
 
学術論文(共著)2019年2月接着面の縁に丸みを施した丸棒突合せ接着継手の強度評価日本接着学会誌 第55巻 第2号57-63
 
学術論文(共著)2022年2月丸棒突合せ接着継手の直径,縁部丸み半径及び接着層厚さの比率がその強度に及ぼす影響日本接着学会誌 第58巻 第2号58-65
被着体の縁部に丸みを付け突合せ接着した継手の強度は、接着層厚さを適正値に制御することで、有限用素法による応力解析と接着剤自体の強度から予測できることを示した。
学術論文(共著)2022年3月断面積が変化する棒を伝播する応力波拓殖大学 理工学研究報告 Vol.193-8
滑らかに断面積が変化する棒を伝播する応力波の大きさについて、段付き丸棒により近似し、一次元弾性波理論を用いて簡単に算出する方法について示した。
学術論文(共著)2023年10月シアノアクリレート系接着剤の接着強度に及ぼす力学的因子と化学的因子の影響日本接着学会誌 第59巻 第10号342-349
シアノアクリレート系接着剤を用いた円筒突合せ継手の強度について加熱前と加熱後でその違いを調べた。加熱前は引張強度が高かったが、加熱によりせん断強度、引張強度とも上昇し、ほぼ同程度の値となることを示した。なお、この原因としてメチル基が影響していることが推察された。

学外活動業績
本学以外の機関(公的機関・民間団体等)を通しての活動
2002年6月~2018年3月中央職業能力開発協会 CADトレース技能審査中央試験委員
2004年4月~  中央職業能力開発協会 技能五輪全国大会「機械製図」職種 競技委員
2013年6月~  中央職業能力開発協会 「機械・プラント製図」中央技能検定委員
学会・学術団体等の活動
期間 区分 学会・団体名、役職名等
1997年4月~  学術団体等日本接着学会 会員
2003年4月~  学術団体等軽金属学会 会員
2018年2月~  学術団体等日本設計工学会 会員
2004年7月~  受賞日本接着学会論文賞
2018年11月~  受賞中央職業能力開発協会会長表彰

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