森 きよみ [ MORI Kiyomi ]
大学院所属研究科 工学研究科 機械・電子システム工学専攻 職名 教授
担当科目



学内役職・課外活動担当クラブ等
自動車部 部長


自己紹介・学生へのメッセージ
 学生の皆さん、次世代の社会を担うのは皆さんです。部活動・サークル活動・インターンシップなどを通しての経験は、いち早く社会を知るチャンスでもあります。社会人になったときに懐かしく思いだせるような充実した学生生活となるよう、いろいろな体験にもチャレンジしてください。


学 歴
年月 学歴 学位
論文
1982年3月電気通信大学 短期大学部 電子工学科 卒業 
 
1994年3月東京工業大学より学位授与 (大学院 精密機械システム専攻)博士(工学)
段付き重ね合せ接着継手の強度に関する研究

職 歴
年月 職歴
1982年4月東京工業大学 精密工学研究所 文部技官 採用
1987年1月拓殖大学 工学部 助手 採用
2001年4月拓殖大学 工学部 専任講師
2007年4月拓殖大学 工学部 助教
2010年4月拓殖大学 工学部 准教授 
2024年4月拓殖大学 工学部 教授 現在に至る

研究業績
研究分野活動
研究分野:「材料強度学・強度設計」
 接着継手の応力解析に関する研究、接着継手の強度評価に関する研究を30年間に渡り行なった。この研究成果として、構造用金属材料および金属積層材を用いた段付き重ね合せ接着継手の破壊挙動と強度評価方法を提案し、実験結果ともよく一致することを示した。1998年からは、新たに振動工学の分野へ研究を拡張し、先端材料として航空・宇宙分野で期待されているセラミックス複合材料の振動特性の研究に着手している。現在、これら先端複合材料の高温特性の評価方法および測定技術の開発、機能性複合材料のマイクロアクチュエータへの応用および完全自動化を目指した植物工場の開発を目指し、研究を進めている。
研究課題
 研究課題としては、
(1) 耐熱性複合材料および耐熱接着技術の開発に関する研究
(2) 機能性複合材料の物性評価とマイクロアクチュエータへの応用に関する研究
(3) 無機系複合材料の高温下における物性の評価
(4) 接着・粘着・溶着接合部の微視的変形挙動の評価
を主に取り上げ、測定技術の開発と評価方法の検討を行い、実験と解析の両面から研究を進める。材料の力学的特性を巨視的、微視的両面から評価し、材料開発に役立つ設計資料を提供することは、工業界における先端材料の発展に大いに貢献できる研究である。
研究助成等
年月 区分 課題番号・名称・題目・機関名等
1991年科学研究費補助金奨励研究「極薄鋼板の接着接合における機能性を考慮した継手の強度設計法」
1992年科学研究費補助金奨励研究「金属積層板の接着接合部における振動伝達特性と強度評価」
1996年科学研究費補助金奨励研究「高分子接着剤を用いた金属接合部の微視的破壊挙動に関する研究」
1991年学外「薄板金属材料を用いた接着継手の弾塑性変形と破壊挙動」 天田金属加工機械技術振興財団
2003年5月学外「接着エネルギー測定法に関する研究」日東電工株式会社奨学寄付金
2004年5月学外「衝撃負荷に対する接着破壊エネルギーの評価法に関する研究」日東電工株式会社奨学寄附金
2005年5月学外「金属板接着継手の接着面性状と継手の構造機能性に関する研究」小糸工業株式会社奨学寄附金
2006年4月学外サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト,拓殖大学 地域密着型ものづくり出張講座,科学技術振興機構
2006年5月学外「金属用無機耐熱ペースト剤の開発研究」株式会社旭 奨学寄附金
2006年5月学外「磁わい探傷センサ応用技術の開発に関する基礎研究」株式会社シーエックスアール 奨学寄附金
2012年4月学外「耐熱性無機接着剤の高温特性に関する研究」朝日化学工業株式会社 奨学寄附金
1997年4月学内「微小材料の機械的性質評価装置の試作」理工学総合研究所
2012年4月学内「食用植物プラントにおける自動化技術に関する研究」理工学総合研究所 共同研究助成
資格・特許等
年月 名称
2019年6月日本接着学会 学会賞受賞
2019年11月拓殖大学 総長表彰 受賞
2024年6月日本接着学会 功績賞 受賞

著書・学術論文等
種類 発行又は発表の年月 著書、学術論文、作品等の名称 発行又は発表雑誌等又は発表学会等の名称 該当頁
概要
著書(共著)1997年11月機械用語大辞典日刊工業新聞社 
 
著書(共著)2008年1月実験力学ハンドブック第51節[接着接合]朝倉書店609-612
 
著書(共著)2014年9月樹脂-金属接着接合部の応力解析技術情報協会395-401
 
著書(共著)2021年2月接着・接合の支配要因と最適化技術
第1章 接着・接合・密着の支配要因とメカニズム
3 接着・接合部の形状と応力発生メカニズム
s&T 出版17-23
第3節 接着・接合部の形状と応力発生メカニズムを担当執筆。
接着により接合したさまざまな形状の部材の強度設計に必要な力学的な試験方法と強度評価方法について述べている。
学術論文(単著)2015年6月高強度接着剤による金属接着界面の応力解析と強度設計法塗装工学 Vol.50, No.6179-185
 
学術論文(単著)2019年11月接着による金属接合部の強度設計のための試験方法
―ねじ締結・リベット締結・溶接接合と接着接合の違いは何か―
ねじ研究協会誌, Vol.50, No.21-6
構造用接着剤とは、どの程度の強度を有するのかを,金属材料を接着した継手に対する具体的な実験結果を用いて示し。更に,接着接合以外の接合方法との比較を行った結果を示す。最後に,接着継手の強度設計に必要な接着強度の試験方法について述べる。
学術論文(単著)2020年6月構造用金属ラップ接着継手の強度設計のための接着強度試験法日本接着学会誌 Vol.56, No.6225-239
著者の30年に亘る研究の成果を基に,金属接着継手の強度設計において必要な考え方と必要な試験方法について述べる。その中で,単純重ね合せ継手,段付き重ね合せ継手,円筒突合せ継手,軸―円筒はめ合せ継手および接着剤バルク試験片等,種々の形状の接着試験片を用いた実験結果および応力解析結果の両面から検討した事例を示し,強度評価の方法を提案する。さらに,高温環境への接着接合技術の展開を目指し,無機接着剤の高温下における材料物性の温度依存性に関して,無機接着剤を用いた実験により検討した結果も報告する。
学術論文(共著)1990年8月Deformation and strength of stepped-lap joint bonded with adhesive resinProc. the9th International Conference on Experimental Mechanics1568-1576
 
学術論文(共著)1992年7月Deformation and Strength of Stepped-Lap Joints Bonded with Adhesive ResinJ. of Strain AnalysisVol.27171-175
 
学術論文(共著)1993年1月金属薄板を用いた積層材の接着継手に対する強度評価法日本機械学会論文集59巻A編137-143
 
学術論文(共著)1994年1月段付き重ね合わせ接着継手の引張負荷に対する破壊挙動と強度日本機械学会論文集60巻A編71-79
 
学術論文(共著)1995年2月オーステンパ球状黒鉛鋳鉄の塑性変形挙動に及ぼすひずみ速度の影響日本機械学会論文集61巻A編346-352
 
学術論文(共著)1996年7月Fracture Behavior and Strength of Stepped-Lap Bonded Joint with Adhesive Resin under Tensile LoadingJSME International J. Series A398-406
 
学術論文(共著)1997年7月ハイブリッド・スポット溶接継手の変形挙動日本機械学会論文集63巻A編1579-1585
 
学術論文(共著)1997年8月衝撃負荷を受ける重ね合せ接着継手の被着体を伝播する応力波日本接着学会誌Vol.33306-313
 
学術論文(共著)2001年8月複合材料の衝撃音波形の時間周波数解析計測自動制御学会論文集 Vol.37,No.8697-703
 
学術論文(共著)2002年5月Neural Network Estimation of Elastic Moduli of Composites by Impact SoundJpn. Journal of Appl. Phys.Vol.41,Pt.1,No.5B3333-3338
 
学術論文(共著)2003年8月セラミックス繊維の高温ヤング率の新測定法日本機械学会論文集A編69巻684号1318-1323
 
学術論文(共著)2005年9月Evaluation of Ceramics Based Adhesives under High Temperature EnvironmentNinth International Conference on the Science and Technology of Adhesion and Adhesives83-86
 
学術論文(共著)2005年9月Strength Evaluation of Metal Joints Bonded with Inorganic Adhesive by Push Out Test Under High Temperature EnvironmentNinth International Conference on the Science and Technology of Adhesion and Adhesives160-163
 
学術論文(共著)2006年9月Mechanical Properties of Inorganic Adhesive and Its Composite at Elevated TemperatureInternational Symposium on Advanced Fluid/Solid Science and Technology in Experimental Mechanics199-203
 
学術論文(共著)2007年9月Evaluation of Physical Properties of Inorganic-based Composite Filled with Aluminum Particles2nd International Symposium on Advanced Fluid/Solid Science and Technology in Experimental Mechanics1-4
 
学術論文(共著)2007年9月Strength Properties of Adhesive Metal Joints at Elevated TemperatureThe International Conference on Advanced Technology in Experimental Mechanics’071-4
 
学術論文(共著)2008年5月Ultrasonic Joining of Au Foil using a 2.5MHz Surface Acoustic Wave Japanese Journal of Applied Physics, 47-54305-4308
 
学術論文(共著)2008年6月Mechanical Characterization of Adhesive Bonded Sheet Metal joints at Elevated TemperatureJournal of Solid Mechanics and Materials Engineering, Vol2,No6792-800
 
学術論文(共著)2008年7月Evaluation of Physical Properties of Inorganic-based Composite Filler with Aluminum ParticlesJournal of JSEM, Vol.8, Special Issue104-107
 
学術論文(共著)2010年9月無機系接着剤とその複合材料の高温下における弾性係数と強度実験力学, Vol.10, No.3312-317
 
学術論文(共著)2010年12月高温下において衝撃負荷をうける接着接合体の引張強度日本接着学会誌Vol.46,No.12457-465
 
学術論文(共著)2011年7月Mechanical properties evaluation of aluminium alloy A5052 by discoloration of epoxy resinInternational Conference on Structural Adhesive Bonding 
 
学術論文(共著)2013年12月屋内水耕栽培による根菜の生育に及ぼす気泡とマイクロジェットの影響実験力学, Vol.13, No.4366-371
 
学術論文(共著)2015年12月バインダーの異なる3種類の無機接着剤に関する縦弾性係数の温度依存性実験力学 Vol.15, No.4289‐295
 
学術論文(共著)2016年6月Temperature Dependence of Young's Modulus of Densified Inourganic AdhesivesThe 6th Asian Conference on Adhesion 
 
学術論文(共著)2017年2月リン酸アルミニウム系無機接着剤の高温ヤング率に及ぼす熱処理の影響日本接着学会誌 Vol.53, No.2pp.49-55
 
学術論文(共著)2021年9月多層遮熱コーティング材の衝撃加振による
高温下弾性率測定システムの開発
実験力学, Vol.21, No.3215-221
落球による衝撃加振法7)を用いて,試験片の減衰自由振動の固有振動数からヤング率とせん断弾性率を高温下で同時に短時間で簡便に評価するシステムの開発を目指し,その基礎的な測定実験を実施した。その結果を用い、たわみとねじりの振動方程式からヤング率とせん断弾性係数を求める方法を示した.
学術論文(共著)2024年3月高耐熱性無機接着剤を用いたSingle Lap接着継手の高温下における強度拓殖大学理工学研究報告, Vol.213-9
700℃を超える高い耐熱性を有する無機接着剤を用いたステンレス板の重ね合せ接着継手を取り上げ、引張せん断負荷が作用した際の継手強度に関して、応力解析と高温下の実験の両面から検討した結果を報告した。
その他(単著)2014年4月接着剤および接着継手の力学的評価と耐熱接着技術への応用日本接着学会関東支部技術交流会 特別講演 
日本接着学会技術交流会の招待講演のレジュメ
その他(単著)2019年6月学会賞受賞講演
構造用接着継手の強度設計法に関する研究
日本接着学会第57回年次大会講演会 5-9
種々の金属を用いた構造接着に関して、強度評価の観点から実験と解析の手法および既存の試験方法の比較などを基に、強度設計法を提案した。
その他(単著)2022年5月接着の力学的試験方法と汎用CAEソフトウェアによる強度評価事例日本接着学会 構造接着・精密接着研究会 2022年度 第1回研究講演会、講演資料6-38
 
その他(単著)2022年6月異種材料接着・接合の応力発生メカニズムと接着強度の評価技術情報協会 セミナー5-40
セミナー講師として、接着接合部の応力解析、強度評価、強度設計法について講演した。
その他(単著)2022年12月接着の力学的試験方法と継手の強度評価事例第41 回電子デバイス実装研究委員会、第15 回有機/無機接合研究委員会 合同研究委員会39-55
研究委員会において招待講演
無機接着剤を用いた接合技術および試験方法について発表した。
その他(単著)2022年12月構造物における接着接合部の力学的挙動と強度評価高機能素材 Week セミナー、幕張メッセ 接着・接合展 
セミナー講師として、構造接着技術の紹介と種々の接着継手の強度評価の方法と結果について発表した。
その他(共著)1998年9月Effect of Loading Condition on Fracture Behavior of Adhesively Bonded JointFirst World Congress on Adhesion and Related Phenomena229-230
 
その他(共著)2012年12月エネルギー源としての植物プラントの提案日本実験力学会 分科会合同ワークショップ20125-7
 
その他(共著)2013年11月Proposal of New Hydroponically Culture System for Root VegetablesThe 8th International Symposium on Advanced Science and Technology in Experimantal Mechanics176-177
 
その他(共著)2014年7月Evaluation of elastic modulus and strength of inorganic polymer adhesives16th International conference on Experimental Mechanics1-2
 
その他(共著)2021年9月無機接着剤を用いた円柱はめ合わせ接着継手の熱応力が押し抜き強度に及ぼす影響日本機械学会 材料力学カンファレンス 講演論文集No.21-171-3
高い耐熱性を有する無機系接着剤を用いた接着軸継手の高温下における熱応力解析の結果と軸押ぬ実験の結果を発表した。

学外活動業績
本学以外の機関(公的機関・民間団体等)を通しての活動
2003年4月~2005年4月サイエンスドーム八王子 運営協議会 協議委員
2005年4月~2011年 日本女性技術者フォーラム 会員
2006年4月~2009年3月八王子市立館小学校評議員
学会・学術団体等の活動
期間 区分 学会・団体名、役職名等
1984年4月~  学術団体等精密工学会 会員
1990年10月~1993年12月学術団体等日本機械学会 接着接合技術応用研究分科会 委員
1991年6月~  学術団体等日本接着学会 構造接着委員会 委員
1995年6月~1998年3月学術団体等日本機械学会 接着接合研究会 委員
1995年7月~2016年 学術団体等接着剤・接着評価技術研究会 委員
1997年9月~1998年3月学術団体等日本接着学会 本部事業委員会 委員
1997年11月~  学術団体等実験力学先端技術研究会 委員
1998年3月~2001年11月学術団体等軽金属学会 アルミニウム構造接着接合部会 委員
1998年4月~2000年 学術団体等日本材料学会 会員
1999年1月~  学術団体等日本機械学会 接着応用・設計研究会 委員
2004年4月~2016年6月学術団体等接着剤・接着評価技術研究会 幹事
2004年6月~2016年 学術団体等解体性接着技術研究会 会員
2005年12月~2021年6月学術団体等日本実験力学会 多分野交流分科会 主査
2006年4月~2008年6月学術団体等日本実験力学会 特任理事
2006年7月~2016年6月学術団体等特定非営利活動法人 接着剤・接着評価技術研究会 理事
2008年~2008年9月学術団体等2nd International Symposium on Advanced Fluid/Solid Science and Technology in Experimental Mechanics, Scientific Committee Member
2008年4月~2016年 学術団体等解体性接着技術研究会 監査
2008年7月~  学術団体等日本実験力学会 評議員
2008年7月~  学術団体等日本実験力学会 編集委員
2010年6月~2018年6月学術団体等日本接着学会 評議員
2012年6月~  学術団体等日本接着学会 関東支部 幹事
2012年11月~2013年6月学術団体等日本接着学会 2013年度年次大会運営委員
2015年11月~  学術団体等日本接着学会 2016年度年次大会運営委員
2016年9月~2020年6月学術団体等日本接着学会 関東支部副支部長
2010年8月~2010年8月その他第3回未来スクールはちおうじ 講師
2012年4月~2016年 その他大学コンソーシアム八王子 大学等連携部会小中高大連携WG 委員
2012年7月~2016年 その他大学コンソーシアム八王子 第2回夏休み子どもいちょう塾 講師
2018年6月~2022年6月学術団体等日本接着学会 理事
2019年6月~  受賞日本接着学会 学会賞
2021年5月~2023年5月学術団体等日本接着学会 構造接着研究会 会長
2021年10月~  学術団体等日本接着学会 接着技術者養成講座 講師
2024年6月~  受賞日本接着学会 功績賞

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